2019年4月1日に、新元号が「令和」になるという発表がありました。いよいよ2019年5月1日から、平成⇒令和になります。

さて、新元号になるのはいいけど、IT企業でプログラマーとして働いている我々は大変なんだと^^;
では、実際に、平成から令和になることで、システムにどのような影響があって、プログラマーの我々は何をしなければならないのでしょうか?
システムへの影響調査
まずは、あなたの現場で扱っているシステムに元号が変わることで影響があるのかないのかを調査しなければなりません。
一番、影響を受けるのは、そうです。帳票です。
あなたの現場で帳票を扱っているシステムがあったら、もろに影響を受けますので、修正作業が発生します。
これまで、平成○○年○月○日と表記していたものを、2019年5月1日以降は、令和○年○月○日という表記にしなければなりません。
※アルファベット表記の場合は、H⇒Rになります。
例えば、役所などの書類(○○届とかその他諸々)、あとは、従業員の給与明細などです。
これらの帳票出力を行っているシステムは、令和を追加するとともに、2019年5月以前のものを参照する場合は、平成とか昭和というふうに表示されなければなりません。
単に令和という文言を追加すればよいというシステムならいいのですが、条件分岐などが必要な場合は、かなりの工数や手間、テスト工数がかかります。
じゃあ、プログラマーの我々がやるべき作業はなんだろうか?
プログラマーがやるべきこととは?

まずは、あなたの現場で扱っているシステムで、帳票出力のモジュールに必ず影響があるので、まずは修正すべきモジュールを洗い出すことから始めます。
おそらく、先輩か上司、現場のリーダーから、修正対象モジュールを洗い出してくれ!と言われるでしょう。
プログラマーとしてやるべきことはこちら!
1.修正対象となるモジュールの洗い出し(影響調査)
2.仕様確定後、詳細設計書の作成
3.プログラミング
4.単体テスト計画書作成
5.単体テストデータ作成
6.単体テスト実施、結果まとめ
7.レビュー
以降は、システム検証やユーザー検証を行いますが、携われる場合とそうでない場合があるので、現場のリーダーの指示に従いましょう。
仕様や納期の決定においては、システムエンジニアの方かリーダーの方が調整してくれますから、あなたは前倒しで修正の準備を整えておきましょう。
さて、スケジュールが決まったら、いよいよ作業に入っていきます。
プログラマーがやる作業内容

仕様が決まったら、早速設計書を作成したり、プログラミングをして、実際に修正対象となるモジュールの修正作業を行っていきます。
システムの設定のみという作業ならば、ログインして設定を変えればいい話なのですが、実際にプログラミングを組む場合は、システムによりけりですが、
2019年5月以前の表示は、平成。
2019年5月以降の表示は、令和。となるように、場合によっては条件分岐のソースコードを追記しなければならない場合もあります。
モジュールの修正が終わったら、単体テストを行い、想定通りの結果になっているかを確認し、画面ショットをエビデンスとして残しておきましょう。
単体テストが終わり、結果のまとめも終わったら、リーダーに報告して、レビューを行ってもらいましょう。
その後の、システム検証やユーザー検証においては、人が足らなければ手伝う可能性が十分にありますし、品質保証部隊が別でいるのなら、彼らに任せておいてもよいでしょう。
プログラマーとしては、詳細設計~単体テスト完了までが一般の作業工程となります。
現場の忙しさによって、他の作業も頼まれるかもしれませんが、信頼されるためにも快く快諾してサポートしましょう!
まとめ
さて、新元号が令和になるのは、非常に嬉しいというか、新しい時代が始まるんだなぁとしみじみ。。としますが、今現場では、大変な思いをしている方々もいるということです。
プログラマーやシステムエンジニアといったIT業界で働く方々は、たった2文字の元号(漢字)が変わるだけでも、大変な思いをするのです。
あなたがプログラマーならば、今大変かと思いますが、影響調査をしっかりとやり、修正モジュールに漏れがないように、気を付けて作業をしてください。