社内SEになるには、システム構築やネットワーク、ハードウェアに関するコンピュータ全般の知識を、幅広く備えていることが採用への近道です。
企業の応募内容を見て、どれもこれもという必須条件は見受けられませんが、社内SEになる以上は、やっぱり知っておきたいことです。
では、簡単に仕事内容や必要な能力、さらには、未経験からなるにはどうしたらいいのか?ご紹介していきます。
社内SEの仕事内容
社内SEのメインの仕事は、自社システムの改修・メンテナンス作業です。
システムに不具合が出れば、原因を追究し、すぐさま改修を行います。
また、それ以外にもネットワークに接続できない!という声があがれば、これまた原因を調べて、すぐにネットワークに接続できるように設定しなければなりません。
社内SEになるための資格は?
社内SEになるために、特に資格は必要ありませんが、もし社内SEとして転職するのなら
・ITパスポート
・情報処理技術者試験
・CCNA
の資格を持っていると、コンピュータに関する知識があるという基準になるのと、難しい資格を取得した。
というそれまでのプロセス・貴方の努力などは評価されますね。
あぁ、この人は目的を成し遂げるまでは、諦めずにやり遂げられる人なんだな。と。
とはいっても、持っている必要はありませんが、少しでも採用に近づけるために何かしておきたい!というのなら勉強してみましょう!
社内SEに求められる能力とは?
【技術面】
冒頭でも、少しだけ触れましたが、プログラミング、システム構築の経験があったり、ネットワークやハードウェアに関する知識があると望ましいです。
よく、社内SEは、幅広く浅い知識が必要とされる。とも言われていますよね?
プログラミング言語は、java、C言語、HTML、CSS、Scalaなどを知っていると重宝されますよ。
ネットワークに関しては、「ネットワークに接続できない」。というトラブルが起きます。
原因の突き止め方(調べ方)、解決方法を知っていると、良いですね!
なかなか、ハードの故障については、直せるのは難しいでしょうけど、コンピュータ好きな人なら、せめてどうすればいいか、解決策を知っておくといざとなったときに、頼られるかも?
【人間性】
社内SEといえど、社内の人とのコミュニケーションは必要となります。
日常会話、ビジネス会話、普通にこれまでこなしてきたのなら、特段問題はないでしょう。
話すのが嫌いとか、聞くのがめんどくさいといった人は、社内で孤立してしまったり、敬遠されがちな存在になってしまうので、長く会社に勤めていたいのなら、コミュニケーション能力がある程度なければ厳しいですね。
社内SEに向いてる性格とは?
これ、客先常駐SEもそうなんですが、社内の人への気配り、優しさはもちろん必要です。
頼んだ仕事に対して、嫌味な顔をしたり、少々のことで声を荒げる人は、誰も仕事したくありませんよね?
逆に温和で平和主義な人には、仕事も頼みやすいですし、それによって信頼も得やすいです。
また、起きた問題に対して、根気強く、解決できるまで諦めずにやり通す忍耐が必要ですから、短気、飽きっぽい人は向いてないかもしれません。
社内SEの1日
客先常駐SEとほとんど変わりませんが、朝最初にやることは、何かトラブルがないかメールなどで確認することから始まります。
あとは、その日のスケジュールを確認し、ヒアリングを行ったり、資料作成したり、トラブル対応のための解決策を考えて実行したりします。
しかし、社内の急なトラブルにおいては、すぐさま対応しなければならないので、迅速かつ的確な対応が求められます。
とはいっても、毎日のようにトラブルが起きるわけじゃないので、忙しい日と平和で暇な日もあります。客先常駐SEと同じですね^^;
社内SEの残業時間
社内SEの月の残業時間は20時間程度という平均値があります。
客先常駐SEは、新規開発プロジェクトになると、月の残業時間が100時間に達する場合があります。
ま、これはスケジュールの問題があるんですが、社内SEは、よほどのことがない限り、深夜まで残業とか、休日に呼び出されることは皆無に等しいと思っても良いかと思います。
そう考えると、社内SEになりたい人が増えているのも納得がいきます。
社内SEの平均年収
20代~30代、比較的若手の社内SEの平均年収を調べてみました。
色んなサイトに掲載されているだいたい平均です。
社内SE・・・600万
客先常駐SE・・・550万
インフラ系エンジニア・・・650万
企業により、高いところ、低いところはありますが、客先常駐SEと比べて、少しではありますが、年収が多いことがわかります。
また、残業も少ないですから、客先常駐SEより、社内SEとして転職したいという気持ちも納得がいきます。
社内SEのメリットとデメリット
社内SEになる、メリットやデメリットをまとめてみました。
社内SEのメリット
・客先常駐と違い、勤務先が一緒であるため、腰を据えて仕事が出来る。
・一緒に働く人が、自社の社員だけなので、コミュニケーションがとりやすい
・時にはマネージメントも任される場合があるため、マネージメントスキルが身に付く
・自社システムが対象なので、そのシステムについては詳しくなれる
社内SEのデメリット
・あくまで社内システムの改善やトラブル時の対応がメインとなるので、会社への売り上げ貢献度が低いので評価されにくい
・顧客が常駐SEと違って自社内の人間であるのでモチベーションの維持が大変
・日々の作業などが、ルーチンワーク
・開発作業を行う機会がないため、刺激が足りないと感じる場合がある
社内SEのメリット・デメリットは、個人の捉え方にもありますが、仕事へのやりがいは感じられるはずです。
あなたがなぜ社内SEの仕事をしたいのかによりますが、デメリットがあってもそれを上回るメリットがあるのなら、社内SEになればいいんです。
社内SEの転職難易度
社内SEの求人はあるものの、企業によって募集条件はさまざまです。
客先常駐SEからの転職なら、転職難易度は5点を最高とすると、3点~4点程度。
これまでシステムエンジニアとしての経験があれば、さほど社内SEへの転職は難しくないと思いますが、システム以外にも、インフラ系の知識を多少なりとも勉強しておくと、転職成功に有利になるはずです。
プログラマーから社内SEへの転職は、5点を最高とすると、4点以上になります。
プログラマーなので、要件定義など、顧客と接する機会はほとんどなかったはずです。
社内SEといえど、社員からのヒアリングを行う機会が多々あるので、聞く力が必要になります。
今の現場で、システムエンジニアとして数年経験を積んでからでも遅くありませんから、まずは要件定義の仕事をしてみることをおすすめします。
社内SEの求人数や倍率は?
atmarkitの記事によると、社内SEの求人数は、増加傾向にあると言います。
社内SEでも、基幹システムとインフラ系とわかれますが、どちらも求人数には差がなく、どちらも転職のチャンスは広がっているということです。
また、セキュリティ分野では求人数が多く、専門知識を持っている技術者は重宝されるとのことですよ。
詳細の求人数や倍率は不明ですが、ライバルが多いとか、求人を見つけるのに一苦労するということはなさそうです。
さて、社内SEの現状について、長くなってしまいましたが、社内SEになる方法をこれからお伝えします。
社内SEになる方法
既にシステムエンジニアとしての経験があるのなら、話は早いです。
自分一人の力ではなく、IT転職エージェントの力を借りて、転職成功に導いてもらいましょう!
常駐型SEから社内SEへ
まず、最初にやることは、IT転職エージェントを選び、複数登録することです。
こちらの記事で、ITエンジニアにおすすめするエージェントを紹介しています。
もちろん、ITに特化したエージェントなので、社内SEの求人も多数ありますので、ご覧ください。
登録後は、各エージェントにいるキャリアアドバイザーの方と一緒に、社内SEの求人を提示して頂き、採用面接対策を練りましょう。
次は、プログラマーから社内SEになる方法です。
プログラマーから社内SEへ
プログラマーから社内SEになるにも、まずは転職エージェント選びから始めたいです。
本来なら、システムエンジニアとしての経験を数年積んでからの方が、転職成功率もあがるんですが、今すぐにでも社内SEになりたのなら、ここも転職エージェントを利用して、対策を練るべきかと思います。
3.未経験から社内SEへ
IT業界未経験から、社内SEになるには、相当ハードルが高いです。
経験者の私から言うと、転職活動の時間の無駄になるので、やめた方が良いです。
挑戦したい気持ちはわかりますが、これは貴方のためを思って言っておきます。やめましょう。
そんなに慌てて社内SEになる必要はありません!
まずはプログラマー数年、システムエンジニアかインフラ系エンジニア数年、合わせて5年、6年の経験を積んでからにしましょう。
まぁ、そもそも社内SEの求人に、未経験でも可というものがないと思うんですが・・・・
さて、社内SEになるには、転職エージェントを利用するのが一番の近道です。
自ら求人サイトを見て、直接応募するのも良いですが、履歴書の書き方とか面接での答え方など、自分一人で考えなければならないので、時間がかかります。
IT転職エージェントに登録して、専任のアドバイザーと一緒に考えれば、時間の短縮にもなるし、採用への確率もあがります。
確実に転職成功させたいのなら、転職エージェントを利用してみましょう!